FC2ブログ

奪われた妻と俺の性02

その夜、勝ち誇った表情で帰宅した恭平に正治は何も言うことが出来なかった。
謀略にかけられたと言っても、実際に浮気といえる行為を行ったのは自分だし、未穂の心が既に自分に無い事も明白だった。
恭平の話によると彼と結衣は現在恋仲にあり、結婚を考えているという。しかしお互いの浪費癖で結婚資金もなければ新居を用意する金も無い。そこで、この部屋を二人に譲与すれば何事も無かった事にしてやろうというのだ。
妻はその夜一言も口を聞いてくれず、正治の夜は後悔のうちに明けていった。

そして次の日、恭平と結衣が少しの荷物を持ってやってきた。
「はーい、正治先輩久しぶりぃ♪」
結衣は悪びれもせず軽い挨拶を交わす。精一杯の凄みを効かせて結衣を睨んだ正治だったが、彼女には全く罪悪感というものは無い様だった。
「へぇっ!なかなか広い部屋じゃん。うん、私この部屋でいいよ。」
結衣は未穂の使っていた部屋にずけずけと入ると荷物を放り出す。
「じゃあ俺は隣の寝室に住ませてもらおうかな。」
恭平は夫婦の神聖な部屋である寝室に踏み込むと、遠慮無くクローゼットを開く。
「おいおい、こんなにいやらしいランジェリー揃えて何をしてたんですか、先輩?」
恭平はクローゼットに並んだ未穂のベビードールを取りだして下品な笑いを浮かべた。
「や、やめろ!勝手に・・・!」
恭平の手からそれを奪い取り、正治は慌ててクローゼットを閉じる。それは正治のリクエストで、夜の営みの際に未穂に着てもらっていたもので、正治にとって恥以外の何物でもなかった。
「おやおや、こっちが優しくしてるから、まだ自分の立場が分かってない様ですねぇ。」
恭平はニヤニヤと笑ったまま、正治の胸ぐらをつかみ上げた。
「今日からは俺達がご主人様で、お前らは奴隷だ。ゆっくりとその事を分からせてやろう・・・結衣!」
「大声出してどうしたの、恭平?」
隣室からやってきた結衣は既に部屋着に着替えていた。恭平は凄い力で正治を床に投げ倒すと、結衣に向かって言った。
「例の服持って来ただろう?それをこいつらに着せてやれ。」
そして、結衣が用意したその衣装を見て、正治はおろか未穂まで絶句してしまった。
「どうした、妙な顔をして?昨日言っただろ、お前らにはメイドになってもらうってな。」
恭平の言葉通り、二人の目の前に並べられたのは紛れもない『メイド服』だった。
「ま、まさか・・・これを・・・俺に・・・。」
信じられないと言った口調で呟く正治に恭平は冷たく言い放つ。
「他にどういう意味があると思う?」
「み、未穂はともかく・・・お、俺は男だぞ?お前正気か?」
その瞬間、恭平の平手打ちが正治の頬に飛ぶ。
「うぐうっ!」
「口の利き方に気を付けろ。次は握って殴るぞ。」
「す・・・すいません・・・・。」
昨日の傷も癒えない状態で殴られた正治はすっかり大人しくなってしまった。
「ねぇ、早く着てみせてよぉ。メイド喫茶でバイトしてる友達に無理言って用意してもらったんだからさぁ。」
後ろでそのやりとりをおかしそうに見ていた結衣がそう言って笑った。
「ほら、結衣もああ言ってるだろ。さっさと着替えてみせてよ、未穂ちゃんに、正治ちゃん♪あはははは!」
「く、くそっ・・・・」
床を拳で叩いて悔しがる正治だったが、もちろんそんな事で事態が好転する筈もない。
「そうだな、未穂にはこっちの水色のを・・・正治、お前はこっちの着てみせろ。」
正治に指示されたのは未穂と同じデザインだが、パステルカラーのピンク色に染められたフリルとレースたっぷりのメイド服だ。男の自分がメイド服を着るなどという信じられない状況に正治は目が回る思いだった。
「どうした?未穂を取り戻したいんじゃないのか?俺は一年間言うことを聞いたら自由にしてやってもいいと言ってるんだぜ。」
恭平の出したもう一つの条件は『一年間自分たちと一緒に住むこと』だった。彼らはその間、恭平の稼ぎを貪り、未穂をメイドとして扱うつもりだった。しかし正治にとっての誤算は、自分までもがメイド扱いされる事だった。
「ど、どうしてここまで・・・・。」
正治の問いに恭平はニヤリと笑って答える。
「ただ俺達がそういうのが好きなだけだよ。」
恭平のその言葉に正治は背筋が凍った。

コメント

お久しぶりです(>_<)

復帰お待ちしてました(^^)


いきなりどツボな作品でもうたまりません(>_<)

今後も楽しみですね

ありがとうございます

性転換まで時間がかかりますが、定期更新目指して頑張っていきますので、宜しくお願いします。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL